Twist4Beats

Twist4Beats vol.4

この冬、寒さをWAYZで乗り切ろう

2016年02月01日 16:41 by g_of_am
2016年02月01日 16:41 by g_of_am

 

 

TwitterのTLでは2015年終了まであと何週っていう通告をよく見かけるようになりましたね。あれを見るたびに心の中にグラファイト悲しみの雨が降ります。

娯善です。

最近は家の中にいても寒いですね。寒いけど暖房をかけるのもなんだかまだ早い気がしてはばかられる…っていう微妙な時期、それじゃあ耳からあっためてみようぜっていう記事です。

 

皆さん【WAYZ】っていうグループをご存知でしょうか。                                                  今年の紹介今年のうちに。今寒い時期だからこそこのアツいグループを紹介したい。

と、いうことでこの記事でWAYZの魅力を語りつくしたいと思います。

 

・WAYZについて

WAYZはオフィシャルウェブサイト( http://www.wayzjapan.com/ )があるのでそちらのBiographyっていうのを見たほうが細かいプロフィールはわかるんですけど大前提として4MCから成るアーティストグループっていうのがあります。最後まで覚えておいてください、4人です。

Biographyからの引用になってしまうのですが、WAYZは2011年に結成され、様々なチャレンジを成功させたのち、3年後の2014年にはもう渋谷Duo music exchangeっていう箱でワンマンを開催、驚異の700人動員を果たしています。結成3年で700人動員したこのワンマンは完全にリリースをしていない状態で行われたというのだからまだ驚きです。なんでしょう、防具ゼロで武器だけもって武装集団に突っ込んでいったあとバッタバッタなぎ倒して帰ってくるみたいな感じですかね…ぅゎっょぃ(確信)

いま切り取った一コマだけでも「なんだかものすごいことが起こってんぞ」って感じていただけたかと思います。続きとか文中に出てきた様々なチャレンジの様々なんかを知りたい方は是非、ウェブサイトのBiography、覗いてみてください。

 

・ステージについて

私の母もWAYZが好きで、たびたびライブを見に行きます。時間の都合上、本当にたびたびくらしか見に行けてないのですがその数回で、いや、初めの一回で思い切り心臓をつかまれました。その理由の一つにライブが凄いっていうのがあります。

なにがどう凄いのかっていうのを一言で言うと言葉には表せませんみたいな話にはなってくるんですけども、無理くり頑張って言葉にするとするならば、

とにかく圧巻なんです、ステージングが。たとえば音源だけを聴いてたとしてもWAYZの曲はどれも完成度が高くて精密で聴きやすくてアップテンポな曲なんかを車の中でかけた日には速度制限ブッチギリ間違いなしって感じなんですけども、それをライブで聴くとその完成された音源をひょいっと超えてくるんです。大人が一段だけの跳び箱を飛ぶみたいにいともあっさり音源を超越したパフォーマンスがステージ上に広がるわけです。

 

WAYZのステージパフォーマンスで他と圧倒的に違うところといえば、まず激しい動き4人の成人男性がステージ上を縦横無尽に暴れ回る。大きく飛び跳ねる、踊る、あと一つ一つの手の動き、足の動きとかが大きい、というように体全体で絵を描くかの如く動き回っているんです。LIVE映像。↓

この映像だけでもなんかとんでもなくカロリー消費する動きしてるなぁっていうのが分かると思うんですけど、実物はこれを凌駕します。私がWAYZを初めて生で見た時はたしかES-PLANTさんがネックレスを引きちぎっていました。もちろん事故だったとは思うのですが、ネックレスが引きちぎれてしまうほどのモーションの大きさだとか熱量だとかがびりびり伝わってきてライブ中ずっと鳥肌が立ちっぱなしだったのをよく覚えています。危うく鳥になるところでした。 

あとはエンターテイメント的要素にあふれるところも魅力の一つです。ある曲のHOOKになった途端、今まで自由に動き回っていた4人が動きをそろえたり、曲の雰囲気に合わせて表情や動きを変えたりというのがあります。4人が動きをそろえるところが見れる動画がこちら↓

最後のブレーキュアセルッブレーキュアセルッジャスッブレー、キュア、セルフッ!ってところですね。この動画に関しては自分のバースになるとメンバーが一歩前に出てきてしかもそれにダンサーが絡みつくように、それぞれ違うダンスを繰り広げるところにも目を向けてみてください。私はMCとバックダンサー、というよりはMC&ダンサーくらいのフラットなステージだなと思いました。

それから曲に合わせて変動するステージング。動と静。前の曲まで地球中を揺らすような激しいパフォーマンスをしていた人たちが急にピタ…っと止まるのにはただただ感動です。多分これはワンマンとかだとさらに如実で、多い曲数の中でどこで緩急がつくかっていうのがよく作りこまれているからこその感動なんだと思います。それこそ上で上げたBreake your selfの動画みたいな後で、自分のバース以外では微動だにせずただ静かに目をつむっているような演出のステージがあったりして…。

ほら、人間ってギャップに弱いじゃないですか基本的に。昨今の恋愛ドラマ、アニメ、映画、小説もろもろなんかの主役を張るキャラって男女限らず弱そうに見えて強いとか怖そうに見えて優しいとかアホそうに見えて天才とかそんなんばっかですよね?だからこそこのギャップは人間の深層心理を打ち抜いてますから。ギャップでドキドキしたいそこの貴方。私と一緒にLet's WAYZ

 

・気持ちのイイ音楽

人には十色好みがあるなんて知ったうえで全力でおススメするわけですから、かなり一方的で盲目的な感想なんですけどだまされたと思いつつもスクロールしてみてください。

WAYZの曲は万人受けしやすいというかとてもなじみやすい音楽なのに無二だなぁと思ったことがあります。ビートはES-PLANTさんの才能が行き渡った先鋭的なものだし、リリックは一つ一つの曲の主題がとてもわかりやすく提示されていて、けどそれに対する4人のアプローチが全然違くて、それら全部のレイヤーが綺麗に重なって一つの絵が創り上げられているという感覚です。4人のスタイルは全くかぶっておらず、言ってることも表現の仕方もライムの仕方まで違うのに同じ的を得てるんです。バッティングセンター行って金棒で打ったゴムボール孫の手で打ったテニスボール同じホームランの的を打ち抜くわけです。だからWAYZの曲は聴いてて気持ちがいい

そしてそんな気持ちいい曲たちの中でも私がだいッッッ好きでおススメしたい曲があります。それが、1st Digital EP「PASSPORT」に収録されているWhat is rightです。もう今すぐ、今すぐこの長い文をここまで読んでくださった貴方に聴かせて差し上げたい!聴かせながら口の中が乾くまで語りつくしたい!!ということで文字に起こしたいと思います。これはもう本当にただただ好きなところを語ってるだけなので薄目くらいで見るとちょうどいいかもしれないです

↑PASSPORTのトレーラーです。三人目の、Mt'さんの時に流れているのがWhat is rightです。

 

・What is rightの魅力

※ここからは私の個人的な見解が多分に含まれているのでご注意とご容赦ください。

 

What is rightを聴いているとおのずと戦争というテーマが浮かび上がってきます。ウェブサイトにはLyricっていうのもあって、そこをさかのぼると他の曲はもちろん、What is rightのリリックも出てくるので是非覗いてみてくださればうなずいていただけるかと思います。

この曲は私の中の構成力部門第一位の曲です。構成力部門なんて今初めて作ったんですけど、それくらい構成力を強調したいのです。

構成力

初めてWhat is rightを聴いたときは心臓が粟立って4:58の曲で戦争映画一つ見たような気分にさせられました。時代の流れが大胆かつ繊細に描かれていて、1バース1バースの描写が生々しいのなんのって話です。

トップバッター、心之助さんのバースには第二次世界大戦中の日本を浮かべました。"アイツはアイツのパンを横取り""寝たきりの母 まわっちゃ来ない薬やドクター"のあとの"俺はそのために命は惜しまない"なんかはとんでもなく立体的だと思いませんか?不特定の誰かではなく本当にこういう人がいてその人の心情を汲んでるんじゃないかと思うほどリアルでゾクッとします。今語りながらゾクッとしてます。親や家族を考えながらもどこか世界と自分を突き放したような目で見てる冷めた感じに心之助さんの想像力の豊かさを感じますね。

二番手、Mt'さんのバースからは第二次世界大戦よりほんの少し進んだ時間軸の異国の内戦を感じました。"国際世論が描いた共存""国盗りは拡大していき紛争に"からは隣国同士がゴタゴタともめているさまが池上彰よりわかりやすく想像できますし、"再び祖国の地を踏み家族に会いたい"のあとの"だが誰かがやらねばならない"に戦争の苦しさが見えます。誰かがやらなくてはならない。戦争の中に身を置く人間の葛藤そのものをMt'さんのバースは雄弁に映し出しているなと思いました。現代の基本的には平和な日本に暮らしている私たちには到底、想像も及ばないところにうまく手が届いていると感じがします。

三番目はYulyさん。これまた時間軸は進んで、戦後なんかを思い浮べたりしました。"悪夢?も覚めなきゃ 俺にゃ現実"から"学校、仕事と貴方の看病" "汗水流してGet money  それも全てがDrugに…"という流れからとても純粋な青年が頭の中に浮かびました。自分のおかれた環境を「悪夢」と称しておきながらも学校行って仕事してお母さんの面倒を見る、優しい男の子。実際、戦後って日本に限らずこういった場面が多かったのではないでしょうか。全部に必死で、状況が最悪でも折れない不屈の精神。それから家族を大切にする優しい心。戦後の若者の泥臭い土まみれの強さを感じて心が温まりますね。

殿、ES-PLANTさん。ここまでの時代の流れを全部流したうえでの現代。"あー外国の話だから関係ないな よかった" "勉強なんてしても無駄でしょ? 別に将来の夢 ないしね"ここまでの3バースは伏線であったかのような感覚に陥いりました。一気に疑心暗鬼ですよ。この流れの一番最後がこのバースであるがために顕著なまでに現代人との差をつけているなと感じました。そしてこの最後のバースは"何で俺ばっか決められたレール? 本当恵まれない人生"で締めくくられます。もうこの最後のバースを聴いたときの感動といったら。オチのつけかたのうまさといったら。構成力の強さといったら!

前の3バースで生々しいほどのリアルな時代背景を描いてその最後をこの言葉たちで締めくくられたら言外に「今の生活がどれだけ幸せなことか」と伝えられているのだろうかと私は受け取りました。戦争に興味のない若者に聴いてほしい曲三選に選ばれますよこれは。音がカッコよくてラップがカッコよくてこんな時代的メッセージが隠れている曲が聴かれないなんて、8月に流れないなんて、なんて損な話だろう。物騒なニュースが多い昨今こそ、この曲を聴いてほしい。この長ったるい文章をここまで読んでくださった画面越しの貴方にこそ聴いていただきたい液晶越しの貴方にこそ聴いていただきたのです

 えー、ここでiTunesの話を出すとステマ臭が鼻をつきますが、What is rightはiTunesで買えます。(しれっと)

iTunesって便利なもので結構長い視聴が可能なんですね。とにかく聴いてみるだけでも是非是非…と、いった感じで私のWAYZ紹介は幕を下ろさせていただきます

 

いや長い!ここまで読んでくださる方が1人でもいれば、そしてそのうえでWAYZに興味を持った暁には、晴れて私の同胞というわけです。なに?嬉しくない?知りません

ここまで熱く語っといてなんですけどかくいう私も片手で数えられる程度しかLIVEに行けてないので…本当行きたいね…って母と話しながら亡霊のようにアルバムやらEPをループする日々です。

色々とリンクを最後に貼るので暇なときにピロピロっと興味を持ってみてください。好奇心は猫をも殺しますがYouTubeや視聴は無料です。無料is幸。

 

最後まで長々付き合ってくださった希少な方々、ありがとうございました。寒い冬、WAYZを聴いてあったまりましょう。

ではまた次号。

 

WAYZ Official Website→ http://www.wayzjapan.com/

WAYZ iTunes→ https://itun.es/jp/kS7u1

WAYZ YouTube→ https://www.youtube.com/channel/UCXMCNzln0d401-e2rBatsbQ

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