集中力を母親の腹の中においてきました。娯善です。
PCをつけ、ノートを広げ、音楽を聴き、ながら映画を見ます。我ながら器用に脳を使いこなしてるような気がします。おかげで字幕でみると『少し巻き戻す能力』が見につきました。PCに夢中になって見逃すことがしばしばどころじゃないです。
実は、そんな私が、PCをシャットダウンし、ノートを閉じ、音楽を消し、エンドロールが流れるまで液晶画面と対面していた映画に出会いまして、それについて僭越ながら紹介させていただきたいと思います。
主人公のブッ飛びかたが爽快!
頭のオカシイ人間って素晴らしい!
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予告だけでもこの男の多重人格性ともとれるさまざまな属性が覗けますね。本編ではそれが爆発します。 こんな短い動画の中でさえクズという称号がふさわしいのに本編を見進めているといつの間にかこのクズに引き込まれているので人のカリスマ性ってどこに宿っているかわからないもんですよね。ダメンズウォーカーが出現する理由も大いにわかります。
この主演のクズ男、ブルース・ロバートソンは警察なんですけど、普段正当なイメージのある警察がやらかしてると面白くなってしまうのは人間の性なのでしょうか。制服は着崩したくなるような感覚です。このブルースはポルノ・売春・不倫・アルコール・コカイン中毒と渡れるだけの危ない橋は渡ったぜベイベー状態なわけですが、自分がこの映画で一番印象的だったのは女装したブルースが躍りだすシーンです。ネタバレになるといけないので明言は避けますが、狂いに狂った挙句頭の中に何人もの人格を取り込んでしまい、その結果佳境あたりで女装します。そこを見ると「人の精神ってなんて緻密かつ繊細なんだろう」って思いますよ。ともかく女装の場面が妙にリアルでドキドキしました。
あんまり長くなるといけないので、ここらでピッと感想を集約させていただきますと、精神的にマイノリティな破綻者は見てるとスッとするね、って感じです。クラスに一人はいる悪ぶってるヤツって理由もなくかっこよくなかったですか?それとおんなじ原理を心にもって、この映画を見るといいと思います。だんだんブルースに惚れていきますから。
因みにこの映画、原作が小説で、同監督作品の『トレインスポッティング』の原作も同じ人が書いてるんです。トレインスポッティングは所謂ヤクチュウ(ピカチュウの発音で)の映画で、私から見たら世界観が曲がりすぎてて途中で鑑賞を断念していたのですが、この間BOOK・OFFでFILTHとトレインスポッティングの小説を見かけたので買ってみようと思います。
さて、いかがだったでしょうか?皆さんが興味を持ってFILTHの世界に足を踏み入れてくるのを心待ちにしております。
ここまでのお相手はこれでも女子高校生の娯善でした。華のJKです。 これからも狂気が垣間見える映画の捜索を続けたいと思います。
ありがとうございました。
公式サイト http://www.uplink.co.jp/filth/index.php
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